2012年4月23日月曜日

ザダール、シベニク ~('12冬)スロヴェニア、クロアチア旅行

クロアチアの海岸をドライブする二日間のうち、一日は曇り時々雨で、もう一日は快晴でした。

だから、天気が悪かった日に訪れた、ザダールとシベニクは、やっぱり少々印象が薄い。
本当は、翌日のトロギールやスプリト(スプリット)と同じく、美しい街だと思うんだけど。


ザダールの街角にて、とつぜんマリア様。
大抵の建物がパステルカラーに塗られていて可愛かったです。



旧市街は、海に突き出た小さな島のようなところにありました。

これは、海岸の音楽装置「シーオルガン」。水中に埋め込まれたパイプが、かすかな音をたてます(よーく耳を澄まさないと分からなかった!)


同じ建築家の手による、「太陽への招待」。夕焼けの時刻がいいらしい。
このときは、ご覧のとおり、ぶ厚い雲が空を覆っていましたが……。

クロアチアの海岸は全体的に西向きなんだから、夕陽が綺麗なのは当然でしょうね。


傘をさしながら、フォーラムに向かいます。
そうそう、一応、都市ごとに現地のガイドさんがついていて、案内してくれます。


中世に罪人がさらされた「恥の柱」とな。


九世紀に建てられた聖ドナト教会。ローマ時代の遺跡の建材を転用したらしく、地面に近い部分が壁が何やらゴツゴツ。中には入れませんでした。

この広場は、他にも遺跡の柱の一部などがゴロゴロ転がってました。


瀟洒なレストランでごはん!
山のような揚げイワシ(?何だろう?)とポテトというシンプルさですが、カルロヴァチェコというクロアチアのビールによく合ってむしゃむしゃ食べてしまった。ここはサービスも一番よかった。

背広をきた初老のお爺さん二人がさも時間が余っているようなゆったりペースで食事をとっていて、「どこから来たのか?」「クロアチアでは他にどこを回ったか?(回るのか?)」とガイドさんに聞いていた。

ちなみに、クロアチアの島々を観光するときは、ザダールは割合重要な拠点になるようです。レース編みとチーズで有名なパグ島、すばらしい景観のコルナティ群島などが近所にあるようです。いつか行きたい(天気のいい季節に)。


さて、またバスに乗り、海岸線を下って、シベニクの街につきました。

ちと、陰鬱な感じに撮れてしまいましたが、天気が良ければもっと……。


可愛い感じの車があったので撮ってみました。



シベニクも古い港町で、いちばんの見所は聖ヤコブ大聖堂。
木やレンガを一切使わずに建てられた、世界最大の石造建築の教会で、十六世紀の完成までに百年の歳月がかかったそうです。


生クリームみたい! 温かみのあるまっ白い石でできています。彫刻もみごとです。

石はブラチュ島の石灰岩と大理石だそうです。クロアチアのブラチュ島は、昔から良質な石材の産地として有名で、アメリカのホワイトハウスにも使われているらしい。


入口の斜め前に、指揮をとった建築家のダルマティナツの像があります。百年もかかったので彼は途中で死んでしまい、フィオレンティナツという建築家が後を引き継いだそうです。


横から見るとこんな感じ。「獅子の門」がちょっと見えます。


内部はいかにも「石の教会」という感じ。質実剛健。


信者たちの席はこちら。

さて、教会の中で一番美しい洗礼室の天井と、外壁を取り囲む当時の市民たち(?)の彫像に続きます。次の記事、「シベニクの聖ヤコブ大聖堂」へ

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