2017年2月25日土曜日

凍りつく宮殿広場とエルミタージュ美術館(建物、内装編)

・真冬のロシア旅行記(2017年2月) 目次♪


ネヴァ川のほとりに建つエルミタージュ美術館。
明るいブルーと金色の外観が、冬景色にもよく合っている。




旧参謀本部と向かい合わせになっていて、宮殿広場の中央にはアレクサンドルの円柱という柱が立っています。広場全体は氷でザクザク。


柱の上にいるのは、左手で十字架を持ち、右手で天を指している天使。


いよいよエルミタージュ美術館に入場!!
団体入口から入りました。
クロークでコートを預けます。小さいバッグのみ持ち込み可。


ピョートル大帝の娘、エリザヴェータ女帝によって建設された冬の宮殿。
その後、歴代の皇帝たちによって増改築を繰り返されてできあがったのが、現在のエルミタージュ美術館です。

内部は、細い廊下で部屋が繋がっていき、かなり分かりにくい。いや、ヨーロッパの美術館では普通?
自由時間もあったけど、「迷子になる人もいると思うので、そのときはカフェの場所を聞いて来てくださーい(カフェは館内に一カ所しかない)」と言われました。

今回、近代以降の絵画が移された新館もあわせて、四時間ちょっと滞在しました(写真の時間で確認)。わりと空いていたので、ゆっくり見られたと思いますが、それでも一枚一枚の絵を見ていくことはできないし、彫刻はほとんど素通り。有名どころは押さえたけど、いろいろ心残りがあります。とにかく、またいつか行きたいなと思いました。丸一日か、新館も合わせて二日間くらい見に行ってもいいかもしれないね~。

建物とその内装も素晴らしくて、圧倒されます。
まずは建物編。
とはいえ、きりがないので、有名な部屋だけ写真を貼ってみます。

大使の階段


美術館を訪れた人が最初に目にするところ。
ロシア・バロックの極致。
天井の絵は彫刻ではなく、だまし絵。


ピョートル大帝の間(小王座の間)


歴代皇帝の公式のレセプション・ルーム。
深紅の玉座には、ロマノフ王朝の双頭の鷲。床板も凝っている。

紋章の間


控え室っぽい感じですが、十分豪華です。

1812年祖国戦争の画廊


ナポレオン戦争に参加した将軍たちの肖像画。



聖ゲオルギーの間(大玉座の間)

歴代皇帝の謁見の間。


パヴィリオンの間


この部屋はかなり混んでいた。
一番の目玉は、中央のショーケースの中にある、黄金の孔雀時計。

それほど広くない空間に、これでもかとシャンデリア。

窓からは、空中庭園(二階の高さにある)が見える。


床の一部にあるタイル絵。

この黄金の孔雀時計、最初にちらりと見たときは「ふーん、ほおー」という感じだったが、隣のテレビで動いているところの映像が映し出されていて、「すごい!!」となった。

孔雀の首の絶妙な動き。
フクロウがカチカチくちばしを鳴らし、爪が細かく動く様子。
芸が細かいなんてもんじゃない。

「からくり」といえば江戸時代の日本も負けていなかったが、このからくり孔雀時計には豪奢さと凝りようで負ける。一枚一枚の葉の細かさなど、自然(動植物)への愛情も感じられる。18世紀の時計技師、コックス作。


部屋の美しさもピカ一。

イタリア美術の部屋が続く


細かい部屋が続いています。一部屋にだいたい一人、おばあさま(が多い)が座っている。


しかし、かなり空いてるでしょ?


ダ・ヴィンチの間


この部屋も、結構、人がいました。
(だから天井を撮ってみた)
といっても、「ベヌアの聖母」「リッタの聖母」、ゆっくり見られました。


天気が良すぎて、空の青が反射してしまう(絵画は次の記事で!)

ラファエロの間


私が「なんだこれ? 上手いな」と何気なく見ていたらラファエロの「聖家族」だった部屋。

その他いろいろな部屋


レンブラントの「ダナエ」があった部屋(254室)。


245-247あたりは天窓のある部屋が続く。
手前の壺は暗くて分からないかもしれないが、ラピスラズリ製。

カナレット(カナーレ)の絵があった。実物をあまり見たことがないので嬉しかった。


ラファエロの回廊の近くの何気ない部屋。ローマ風?

ブドゥアール(306室)


ロココ様式の、婦人用私室。
壁、調度品に使われているガーネット色の布地はフランス産。

模様入りグランドピアノ。

ニコライ二世の図書室(178室)


思わずホッとする、焦げ茶色の木の図書室。
これはバロック様式。

ロココ様式のフランス美術の間

中央に、エチエンヌ・ファルコネ「指をかむキューピッド」像がある。
しかし、ニコライ二世の図書室と、黄金の客間に行こうと急いでいて、見ていなかった! くやしい。

白い広間


次の「黄金の客間」と対で設計された。

黄金の客間(304室)



これまた豪華な部屋。パヴィリオンの間以外で一番かもしれない。

ここには、半貴石(めのう、アメシスト、カーネリアンなど)の細工品が展示されているが、これまた、ゆっくり見ることができなかった。
ガイドブックには、エカテリーナ二世は「石への病的な執着」を自分で認めていた、と書かれている。ほんと?

孔雀石の間(189室)

もう、少々の豪華さでは驚かないが、ここも豪華。
ニコライ二世の后、アレクサンドラの最も重要な客間だった。


駆け足でしたが、いかがでしたでしょうか。




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